猿の惑星:創世記(ジェネシス)

猿の惑星:創世記(ジェネシス) [DVD]旧「猿の惑星」シリーズにはあまり興味がなかく、リメイク版「猿の惑星(PLANET OF THE APES)」も面白くなかったので、この映画にはあまり期待していなかった。
しかし、意外なことに、面白くしっかりした映画だった。
地球を猿が支配することになった原因が、リアルな映像で描かれている。

新薬を開発している科学者ウィルは、開発中の新薬で猿の知能が飛躍的に発達することを発見する。
しかし、実験台の猿が暴走し、研究は中断、実験台の猿の殺処分が決定される。
ウィルは暴走した猿が産んだ赤ん坊を引き取ることになる。
母親の遺伝子を引き継いだ赤ん坊(シーザー)は、成長し人間を越える知能を身に付ける。
だが、ウィルの父親が隣人に襲われると思い助けに入ったシーザーは、隣人に怪我を負わせてしまう。
猿の隔離施設に閉じ込められたシーザは、仲間を引き連れて人類との決別を選択する。

いくら猿が賢くなっても、世界中に棲息する数十億の人類を越えるのは無理だろう、と思っていた。
この映画の中では、新種のウィルスが世界に蔓延する状況がほのめかされている。
このウィルスは、猿の知能を飛躍的に発達させる。
そして猿には無害だが、人類には有害である。
という設定があったので、少しすっきりした。

コンピュータグラフィックによる猿の表情がとてもリアルである。
時には深く思い悩む人間のようであり、時には獣の恐ろしさがある。
技術が演技の世界に入り込んできている。

そして、絵作りがしっかりしており、単なるアクション映画になっていないところがいい。
隔離施設を脱走した猿たちが、サンフランシスコの住宅街を移動するシーンを、大量の落ち葉で表現する演出が気に入っている。
猿たちは、道路を走るのではなく、道路沿いに植えられた木の上を移動するのだ。

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