本屋に行くとやたらプッシュされている本である。
魔力を持った奇書を使ったラノベではなかった。
北鎌倉を舞台にした、いい雰囲気の小説である。
主人公は就職にあぶれ、ひょんなことから地元の古本屋で働くことになる。
古本屋の店主は、人との付き合いが苦手で本が好きな美女である。
彼女は事故で怪我をして入院しているのだが、主人公が持ち込む謎を本に関する膨大な知識で解決していく。
謎といっても殺人が起こるわけではない。
過去の思い出や、ちょっとした秘密が解き明かされるのである。
主人公と女店主の淡い恋もあり、いい雰囲気の小説である。
この後の展開が気になるところだ。
小説の中で、むかし良く読んでいたサンリオ文庫が、何度も出て来たのが嬉しかった。
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