行動分析学入門

行動分析学入門―ヒトの行動の思いがけない理由 (集英社新書)近頃、行動分析学に興味がある。
人の能力向上のための道具として、とても有効だと思えるからだ。
まずは、入門書ということでこの本を購入した。
著者による造語もあるが、行動分析学全般について、まとまった説明がされており、概要理解の助けになった。

行動分析学は基本理念が少ないのも、取っ付き易い理由だろう。
大学で勉強したレスポンデント条件づけとオペラント条件づけが、全ての基本になっているようだ。

以下はメモである。

リンズナーの定義「行動とは、死人にはできない活動のことである」
ゾンビ映画で使えそうな定義だ。

「電気のスイッチを押す」「明るくなる」ような行動は、レスポンデント行動と違い、時間的に見て、行動の原因は行動の「後」にある。このように、行動の「後」に発生したことが原因となることを「オペラント行動」という。

行動をしても何も起こらなければ、いずれ行動はしなくなる。強化されない行動はしないものである。これを専門用語で「消去」という。

まず第1に、現時点で達成可能な目標を設定し、それが安定して達成できるようになったら、少しずつ目標を引き上げ、最終目標を達成することをシェイピングという。

効率良いシェイピングには3つの秘訣がある。
1番目は「即時強化」で、ともかくめざす目標を達成したら、間髪入れずにすぐ強化するということである。
この強化のタイミングは何より重要で、タイミングが遅れると、予期しない行動を強化してしまうことになる。
2番目は「目標を少しづつ引き上げること」である。
ハードルを急に高くすると、当然のことながら、挫折の可能性が高くなる。
3番目は「挫折した時の対処の仕方」である。
順調に目標を達成していても、あるところから先に進まなくなることはよくある。
そのような時、目標を少し下げるか、1つ前の段階の目標に戻り、そこで練習して出直す。
前の目標で技能が十分身についていないか、次の目標の設定が高すぎた可能性が高い。

はじめの方を手伝って、最後のプロセスだけを自分でさせるのが逆行チェイニングである。
最後のプロセスが滞りなく出来るようになったら、最後から2番目と最後だけをひとりでしてもらう。
この繰り返しで、最終的には最初から自力でできるようにする。
最後の締めだけはきちんと自分でし、達成感を味合わせるところがみそである。

スキナー自身は、第2次世界大戦中に、視覚に優れたハト3羽をミサイルに乗せ、スクリーン上に投影された標的をクチバシでつつくことによってミサイルを誘導させるプロジェクトに着手し、さまざまな改良の末、実験室内のシミュレーションでは高い精度を得た。
しかし、実戦に投入されることはなかった。

[amazonjs asin=”4087203077″ locale=”JP” title=”行動分析学入門―ヒトの行動の思いがけない理由 (集英社新書)”]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。