ウェブPR力

ウェブPR力 マスコミに頼らないPRとマーケティングの新ルール70ウェブの利用方法について、企業のPR担当向けに書かれた珍しい視点の本である。
ニュースリリースをマスコミ向けではなく蓄積と考えるのが面白い。
パターン別のニュースリリースサンプルが豊富で、必要な時に手元にあると良い本だ。

企業のPR担当者は、企業を取り巻く「他社メディア」「自社メディア」「ソーシャルメディア」の3つのメディアに取り組む。
自社メディア運営は、企業規模を問わず平等に投げかけられている新しい課題と考えられる。
ソーシャルメディアを企業がコントロールするのは不可能なメディアである。

広告は消費され、コンテンツは資産となる。
薪にあたるコンテンツをしっかり用意した後、着火材にあたる広告を打つという設計になる。

ソーシャルメディアで話題になるポイントをまとめたのが「CUT-INの法則」である。
・Catchy(奇抜性) タイトルや見出しに訴求力があること。
・Useful(有用性) その情報によってユーザがメリットを得られること。
・Trendy(話題性) 流行のキーワードに合わせた情報発信のタイミング。
・Interesting(面白さ) 内容の面白さ。興味を引く演出。
・New(目新しさ) 単なるニュースではなく、ユーザーが知らない、あるいは気付いていない物事を知らせること。

ニュースリリース年間計画を作成すべきである。
定期的情報発信のためには、ニュースリリース年間計画作成が欠かせない。
年間計画は以下のステップで作成する。

ステップ1:リサーチ
同業他社が発信しているニュースリリースのリサーチ・分析する。(情報カテゴリー、情報更新・発信頻度)

ステップ2:目標設定
情報カテゴリーと情報対象者、期待する効果を表にする。

ステップ3:社内イベント年間スケジュールの確認

ステップ4:指標の策定
指標の中から情報として社外に公開出来る指標を最低でも3つ見つける。
小さな情報でも、定期的に発信することで事業の継続性、成長性をアピール出来る。

ステップ5:ニュースリリース年間計画の決定
ウェブ上に製品情報をたくさん用意すると、手間をかけた分必ず情報が反映され、さらに半永久的に蓄積される。
ニッチ製品の良さを訴求するには、事例をどんどん紹介状することが一番効果的である。
ニッチな商材を取り扱う業界に多く見られる傾向に、ニュースリリースのロングテール現象がある。

[amazonjs asin=”4798120782″ locale=”JP” title=”ウェブPR力 マスコミに頼らないPRとマーケティングの新ルール70″]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です