「キッパリ!」で人気のイラストレーターと若手脳研究者のコラボによる解説書である。
ちなみに、「のうだま」とは「脳」を「騙す」こと。
何でもマンガにすれば良い、というものでもないだろう、と思って読み始めたが、面白かった。
脳科学者池谷裕二の「進化しすぎた脳」も興味深かった。
しかし、イラスト中心の本書はさらに分り易く、概念を絵と同時に覚えるので忘れにくい。
本書のテーマは「やる気」である。
やる気の元である淡蒼球(という器官が脳の中にある)は、意識的には使えないらしい。
淡蒼球を動かすには、4つのスイッチでオンにする。
1.カラダを動かす(運動野)
2.いつもと違うことをする(海馬)
3.ごほうびを与える(テグメンタ)
4.なりきる(前頭葉)
根性や気合でやる気を出すのではなく、人間を全体システムとして捉えた上で、外堀を埋めて「やる気」を引き出す方法が面白い。
マンガはペンを噛みながら読んだ方が面白いのだ。
噛んだ方が笑った顔になるから。
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