007スカイフォール

007/スカイフォール [DVD]50周年目の007。
相変わらずアクションは見事である。
しかし、冷戦後のスパイ映画は難しいし、007が中年というのも寂しい。

オープニングのアクションシーンが素晴らしい。
奪われたハードディスクを追って、イスタンブールの市場をオフロードバイクで007が走る。
昔ながらの市場の狭い道を走るだけでなく、屋根の上をバイクで走り、橋から電車にダイブする。
この頃の007は、ハイテクや現代的な風景ではなく、古い街や泥臭い格闘でハリウッドのようなアクションのインフレをうまく回避している。
この映画でも、007は有利に戦うために、敢えて過去に戦場を構える。

しかし、伝説のスパイ007も、中年になっているのが寂しい。
復帰試験の成績も振るわず、動きはやんちゃなのだが、息切れが見えてくる。

やはり、冷戦後にスパイ映画は難しいのか、今回の敵は小ぶりだった。
結局内輪揉めでではないか、と思ってしまう。
自分が育てた殺し屋に狙われるのは、中東情勢への皮肉なのだろうか。

そうは言っても、楽しめる良質なアクション映画である。
敵のアジトとして登場した、軍艦島がいい雰囲気だった。

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