悲鳴伝

悲鳴伝 (講談社ノベルス)西尾維新によるヒーロー小説。
予想通り一筋縄ではいかない。
そして、このままでは、きっと映像化不可能。

謎の悲鳴によって、人類の1/3が死亡してしまった世界。
ひとりの少年が敵と戦うヒーローとして、人類を守る謎の組織からスカウトされる。
この少年の持つ最強の特徴とは、感情の無いこと。

人類を守る謎の組織は、少年を世界から隔離するために、彼の家族を惨殺し、彼の通っていた学校に放火する。
悪の組織でも、なかなかここまではやらない。
そして、家族を殺した少女との奇妙な同居生活が始まる。

映像的にも、精神的にも残虐極まりない物語である。
しかし、感情の無い少年は、淡々と状況を受入れる。
そして、順調に戦いに勝利していく。

西尾維新らしい、アクロバットな小説である。
自分に感情的な不適応を抱えていると感じる現代人には、共感出来る話かもしれない。

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