マイクロワールド

マイクロワールド (上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)マイケル・クライトン版「ミクロ決死圏」、いや「マイクロ・キッズ」か。
設定は無茶だが、昆虫との死闘が楽しめた。

マイケル・クライトンの遺作は「パイレーツ」だが、アイディアメモが見つかったのが、この「マイクロワールド」だ。
アイディアメモを元に、有名なサイエンス・ライターが書き上げた。

クライトン本人も認めていた通り、モノを小さくする理論に問題がある。
と言うか、全然説明になっていない。
それさえスルー出来れば、5ミリ程度の人間の自然界での冒険が楽しめる。

生物学を専攻する大学院生たちは、バイオテクノロジー企業の陰謀に気づいたため、首謀者である社長によって、マイクロ化されてしまう。
良心の呵責を持った社員に助けられて、何とか逃げることが出来たが、そこは5ミリの人間には厳しい大自然だった。

ストーリーは、デイズニーの子供映画のような単純さである。
しかし、小さな人間から見た大自然は、驚異に満ちた世界である。
小さく、軽いため、重力よりも空気抵抗の方が大きくなり、かなり高いところから滑空することが出来る。
生物学の大学院生なので、昆虫や植物の毒を利用して吹き矢を作り、相手の弱点を攻撃する。

小さな人間からすると、小鳥や虫が恐ろしい敵になるのだが、その中でも装甲や猛毒を持つ昆虫との戦いが凄まじい。
どんどん仲間が倒れていく。
エンターテーメントではあるが、自然の持つ多様性と、生物の驚くべき生存戦略が楽しめる小説である。

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