スタンフォードの自分を変える教室

スタンフォードの自分を変える教室欧米のノンフィクションは、事例の紹介がとてもユーモラスなものが多く、引きこまれてしまう。
この本でも何度か声を出して笑ってしまった。
人間の本質を理解した上で、自分の行動をコントロールしよう、という本である。

でも、誘惑に目がくらみそうになったり、物事を先延ばしにしたくなったりしたら、あなたがほんとうに望んでいるのは、スキニージーンズをはけるようになること、昇進すること、クレジットローン地獄から抜け出すこと、離婚(もしくは刑務所入り)を避けることだと、思い出さなければなりません。

自制の例として、離婚や刑務所が出てくるあたり、アメリカの生活はヘビーだ。

人間は、生物学的には穴ぐら暮らしをしていた頃の類人猿とあまり変化がなく、その構造を元にした欲求を元に行動している。
それを理解した上で、自分の行動を管理するのがコツだと説いている。
人生を踏み外さないために、とてもためになる考え方だと思う。

飢えているのにぼんやりしていたり、食べ物の奪い合いに遠慮したりしているようでは、肉をこそげた骨しかありつけないかもしれません。食料が乏しかった時代には、自分の食欲や衝動に従って行動した原始人のほうが、生き残るチャンスが増えました。
現代社会においてはコントロールの喪失と見なされてしまうことも、じつは戦略的なリスクテイキングと呼ぶべき脳の本能の名残と言えるかもしれません。
飢えたりしないように、脳は危険をかえりみない衝動的な状態に切り替わります。

だから、目前に欲望を解消するものがあると、モードが変わって理性的でない行動をしてしまう。
チョコレートを目の前に置かないのが肝要である。

[amazonjs asin=”4479793631″ locale=”JP” title=”スタンフォードの自分を変える教室”]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です