ファーブル昆虫記4サソリの決闘

ファーブル昆虫記〈4〉 サソリの決闘今回はクモ、サソリ、カマキリという暴れん坊がテーマである。
昆虫好きで、暴力の嫌いなファーブル先生だが、こと実験に関しては情け容赦がない。

クモの狩りの方法に始まって、巣作り、子育て、擬態などの驚くべき生態が、ファーブル先生の楽しい実験とともに紹介される。

じつは、クモの食事は、むしゃむしゃかんで食べるのではなく、口の中から消化液を出し、獲物をとかしてから、ごくごく飲みこむのです。
これを「体外消化」といってます。
口をつけたところから、バッタの中身はとかされ、クモにすいこまれているのです。
だから、獲物が生きていて、血が体の中をめぐっているほうが、つごうがいいわけです。
つまり、クモの消化液を、獲物の血が体じゅうにはこぶのです。

クモの次はサソリである。
サソリの毒や戦い方を調べるために、ファーブル先生は、様々な生き物とサソリを決闘させる。
クモから始まり、カマキリ、バッタ、トンボ、カブトムシ、チョウやガと、真理の追求のためならファーブル先生は情け容赦なく実験を行う。
その結果、幼虫全般はサソリの毒に強いことを発見する。

ファーブル先生の家族は、変人とも言えるファーブル先生の研究に対して理解があり、一緒に楽しんでいるところが微笑ましい。

4月の中ごろになると、サソリの動きが活発になり、夜の7時から9時ごろ、活動をはじめます。
ファーブル先生のうちではみんなが、夕食のあと、カンテラの光にてらされて、サソリの住むガラスの宮殿にかけつけるのでした。

昆虫を飼いたくなってきた。
いまさら部屋でクモを飼ったら、家族から不審に思われるのは間違いない。
昆虫のオモチャでも買うか・・・

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