ファーブル昆虫記5オトシブミのゆりかご

ファーブル昆虫記〈5〉 オトシブミのゆりかご今回の虫は、ハナムグリ、カミキリ、オトシブミ、チョッキリ、ゾウムシ、シデムシ。
知っている虫も知らない虫もいるが、どれも楽しい。
この面白さを、人に伝えられる記憶力がないのが残念である。

今回の目玉は、
・17ヶ月の寿命で、幼虫と成虫のカタチで2回冬を越すハナムグリ
・カミキリムシの幼虫の木の中の生活と昆虫料理
・オトシブミのゆりかごの作り方
・ながいクチバシで木の実に穴を開けるゾウムシ
・インゲンマメゾウムシなどの害虫
・シデムシの埋葬能力
などなど。

まことに面白い。
いまからでも昆虫学者になろうかな。

しかし、そのとき、おどろいたことに幼虫は、あお向けになって、背中で歩き出すのです。
かなりのスピードです。
なんどひっくりかえしてやっても、やっぱり、くるりとあお向けになって、背中で、もぞもぞもぞっと歩くのです。
背中の筋肉がかなり強く、ブラシのような剛い毛があるので、すべりません。

ファーブル先生が家族のために働く虫の父親を見たのは、これまでに2度だけです。
1度は、アシナガタマオシコガネのようなふん虫のなかまで、2度めは、このシデムシでした。
しかし、これも、「てつだってあげなければ」と考えてやっているのではないようです。
シデムシのオスはときどき、死体をうずめたくてたまらなくなるのでしょう。
自分の子どものためであろうとなかろうと、そんなことに関係なく、死体さえあれば、とにかく働くのです。

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