どんでん返しの名手ジェフリー・ディーヴァーによる短篇集である。
リーンカーン・ライムが登場する短編があるのも嬉しい。
それぞれにひねりの効いた、楽しい短篇集である。
冒頭で作者が言っているように、ワンポイント・アイデアを語るための短編ばかりである。
作者が楽しんで執筆しているのが伝わってくる。
ほとんどの作品は、いかに読者を驚かせるかだけを追求しているように思える。
また、どんでん返しがないことが、どんでん返しになってしまうのは、ジェフリー・ディーヴァーならではである。
犯罪者の視点で書かれている作品が多いのが、この短篇集の特徴である。
そして、どの作品もレベルが高い。
ニヤニヤしながら読書の楽しみを満喫出来る短篇集だと思う。
[amazonjs asin=”4167812215″ locale=”JP” title=”ポーカー・レッスン (文春文庫)”]