キングの長編。
ネタとしては、びっくりするほど古典的なタイムトラベル。
でも、読ませる。
寂れたダイナーの倉庫を抜けると過去のアメリカだった!
ケネディ暗殺の直前なので、何としても阻止しなければ!
というだけの話である。
しかし、そこはキング、圧倒的な書き込みで読ませる。
現代から60年代のアメリカにタイムトラベルした主人公と伴に、読者も当時の生活に驚き、その世界でリアルな生活をしている気分になってくる。
これだけの長編を読み切るのは、ひとつ旅を終えたような感慨がある。
タイムトラベラーのお約束で、決して自分の秘密を明かせない主人公と60年代で出会った恋人の関係にドキドキし、変化を抑えようとする「時間」の抵抗にハラハラする。
最後は、同じようなテーマの「デッドゾーン」よりも明るく、感動的である。
ちょうど読み終わった日が、タイトル通りだった!
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