2013年末温泉あまちゃんツアー

今年の年末温泉は、大ヒットしたNHKの朝ドラ「あまちゃん」の聖地巡りだった。
図らずも、岡猿と企画が被ってしまった。

確かに私も「あまちゃん」にハマった人間だが、あのドラマはリアルタイムに楽しむものであって、終わってしまうと、綺麗に抜けてしまう番組でもあった。
たまたま今年の温泉当番が予約を忘れていて、焦って行ったことのある温泉地を予約したら、「あまちゃん」のロケ地だっただけのことである。

それにしても宮古は遠い。
朝7時に出発しても、初日は移動で終わってしまう。
日本海側は大雪だったようだが、太平洋側の東北道では、チェーンを付けずに乗りきれた。

途中、紫波サービスエリアのレストランで昼食を食べて、18時には初日の宿である「浄土ヶ浜パークホテル」に到着した。
浄土ヶ浜パークホテルは、思いのほか立派なホテルだった。
部屋はオーシャンビューで、夕食も豪華だった。
写真ではよくわからないが、巨大な皿に盛られた刺し身と野菜をしゃぶしゃぶで食べる。
刺し身はそのまま食べても良いし、しゃぶしゃぶにしても良いと言う。
悩ましい選択である。

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食事の後は友人の持ち込んだ赤外線リモコンの戦車で対戦した。
小さいくせに良く出来ている。
リモコンで砲塔も回り、大砲を撃つと、実際に弾は出ないが、弾が出たかのように車体が下がる。
弾が相手の戦車に当たると、相手側の車体が震える。
そして、数発被弾すると、動かなくなる。
操縦の難しさもあって、なかなか盛り上がる。
しかし、命中判定が甘いので、射程外でも当たったことになってしまうのが残念なところである。
改良が待たれる。

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2日目は、まず三陸鉄道 宮古駅である。
ドラマのロケでも使ったようだが、あまりに特徴のない駅なのでよくわからない。
とにかく運行している電車の本数が少ない。
時刻表は、簡単に暗記できそうだ。

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次は、浄土ヶ浜の散策である。
夏は観光客が多いのだろうが、冬は寂しい限りである。
ビーチハウスも休業中で、青の洞窟までの船も出ていない。
しかし、人が少ないので、神秘的な風景を満喫出来た。
奇怪な岩とウミネコの群れが、いい雰囲気を醸し出している。

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浄土ヶ浜レストハウスでは、名物の鮭が干してあった。
埼玉県民には珍しい光景だ。
また、このレストランはなかなかハイセンスなメニューが用意されている。
お腹が空いていれば試してみたかった。

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その後は、龍泉洞に行った。
有名な鍾乳洞らしいが、鍾乳洞などどれも同じだと思っていた。
期待していなかったのもあるが、結構楽しめるイベントだった。
ライティングの色を変えながら見せる演出も上手いし、地中湖は迫力があった。
最後の登りは、登る前に体力を確認するだけあって、いい運動になった。

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2日目の宿である 「新山根温泉 べっぴんの湯」には、17時くらいに到着した。
日帰り温泉客で賑わうこの宿は、国民宿舎のようなイメージである。
布団は自分で敷くし、トイレは共同だった。

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しかし、料理は意外に豪勢で、刺し身の舟盛りも本格的だった。
お陰で食べ過ぎて、身動きが取れなくなった。
こうなると寝るしかない。
この頃多くなったパターンである。

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最終日の最初は、三陸鉄道 久慈駅だった。
ここにはドラマで見たままのビルがあり、リアス亭でうに丼も売っていた。
やっと「あまちゃんツアー」らしくなって来た。

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次に向かったのは、小袖海岸である。
主人公が海に飛び込んだ有名な灯台があり、海女さんたちが海に入る港である。
ロケ地に来たという感動は無かったが、海の水は透明度が高く、カモメが賑やかだった。
落ち葉のように、ヒトデが打ち上げられていた。

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怒涛のあまちゃんツアーは続く。
最終回で主人公2人が走って入るトンネルのある陸中野田駅に寄り、夏バッパが大漁旗を振っていた海岸から堀内大橋を見上げた。

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帰りの高速も順調だったのだが、鬼平の世界をイメージした羽生PAを見学した後に事件は起こった。
車のバッテリーが上がってしまったのだ。
JAFを呼んだが、到着するまでの1時間、PAのレストランは閉店してしまったので、車の中で待つしかなかった。
まあ、電話も通じない雪山の中でなくて良かった。

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エンジンを止めて、かからなくなってしまうのは怖いので、その日は精算もせずに、順番に家まで送って行った。
帰宅が年を越えたのは久しぶりだ。

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