生命保険の嘘

生命保険の嘘: 「安心料」はまやかしだ生命保険のからくりを営業マン、商品、マスコミの面から暴いていく。
元保険の営業マンである著者の言葉には説得力があり、行動経済学によるからくりの分析も面白い。

生命保険はやたらに難しく、胡散臭いとは思っていた。
そんな気持ちをすっきりさせてくれる一冊である。

元営業マンの著者が生命保険のからくりを暴き、行動経済学者が解説する構成である。
行動経済学と販売戦術はとても相性が良い。
人間の心理の不合理な面を利用して、相手に購入を促すテクニックだからだ。
現代の行動経済学は、私が大学の頃の実験社会心理学のようである。

著者の主張は以下に集約される。

本書で主張してきた通り、保険は入らないに越したことはないのです。
実際、保険に加入しなかったことで受ける経済的打撃を想定した時に不可欠と思えるのは「小さな子どもがいて貯蓄も少ない世帯主が、自身の万が一に備える保険」くらいです。入院保険は貯蓄で対応したほうがいいし、手数料が高い保険で資産形成を目論むのも間違いとすれば、本当に必要な保険はいくつもありません。

保険のプロは、シンプルで運用コストの安い保険にしか入らないそうだ。

売り手側から見ると、複雑な商品を作るメリットは2点考えれれます。
まず、「消費者が思考停止になる」メリットがあると思います。
2点目のメリットは、複数の昨日をセットにした商品は「手数料を高くできること」です。商品の比較が難しければ、価格競争が進みにくくなります。

自分が理解できない保険には手を出さないのが鉄則である。
これは保険に限らず、あらゆる金融商品に当てはまる。
いや法律もこの法則を前提に出来ているとしか思えない。
日常の様々な局面で応用できる心構えである。

いろいろと勉強になる一冊だった。

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