入門書ではなく、それなりに開発経験のある人間が、ステップアップのために読む本である。
何となく知っていたことが、色々クリアになって助かった。
ネットでゲットしたサンプルを修正すれば、何とか動くアプリは開発出来る。
しかし、この方法だと根本的な部分の理解が抜け落ちる恐れがあり、思ったようにアプリが作れないことになる。
だからと言って、はじめから全てを理解出来るわけではない。
たまにはこのような本を読んで、抜けている知識を補完しなければならない。
また、アップルがOSやAPI、開発環境やコンパイラの仕様を突然変えるので、英文の情報を読み忘れるとドツボにハマることがある。
この本を読んで、iOS6について、新たな発見が色々あった。
具体的には、以下のような情報が勉強になった。
例外には「実行時例外」と「検査例外の代りに使うNSError」がある。
数値オブジェクトは、数値の前に@を付加することでオブジェクトとして扱える。
アプリを起動してからホームボタンの押して閉じるまでに発生するライフサイクルイベント
UIApplicationDelegateには、iOS6より以下が追加された。
・willFinishLaunchingWithOption
・shouldRestoreApplicationStateiOS6からviewWillUnloadとviewDidUnloadメソッドは非推奨になり、メモリーワーニング時に呼ばれなくなった。
また、iOS6以降はメモリーワーニング時のビューの解放処理をOS側が自動的に行なってくれるため、画面表示時にloadViewやviewDidLoadが呼ばれなくなった。UIViewController関連のイベントメッソドをオーバーライドするときは、必ずスーパークラスのメソッド呼び出しを行う。
iOSではプロパティリストを使ってデータを保存出来る。
定義定数には多いデータや、プログラムで変更しないアプリ固有の設定情報の保存に向いている。
[amazonjs asin=”4797367180″ locale=”JP” title=”プロの力を身につける iPhone/iPadアプリケーション開発の教科書”]