インディーズ+007の伝奇アクション小説。
チームで活動するので、007というよりは、ミッション・インポッシブルかもしれない。
古代の超科学を巡って、悪の秘密組織の野望をアメリカとバチカンの混成チームが阻止する。
アメリカのNSAに属する秘密機関シグマは、エージェントが全て科学者のチームである。
専門知識と最新装備で、古代の秘密を狙う悪と戦う!
という感じだ。
懐かしい正義の味方みたいな説明になってしまった。
マギの聖骨の秘密を巡って、シグマのグレイ隊長は、古代の錬金術師の末裔であるドラゴンコートと熾烈な攻防戦を世界各地で繰り広げる。
聖骨の正体についての似非科学はなかなか面白いし、古代のミステリーの謎解きは、きっと膨大な調査にもとづいているのだろう。
アクションも見せ場が豊富なのだが、登場人物にもう少し魅力が欲しい。
魅力のあるキャラクターは、シグマと敵対するギルドの女スパイくらいだった。
よく出来ているとは思うのだが、このシリーズの続きを読むことはないだろう。
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