恐ろしい本である。
Instagramやtwitterなど、中毒性の高いサービスの構築方法を分析している。
著者の分析が正しければ、この本の方法論でユーザが逃げられないサービスを構築出来る。
本文の中でも、くれぐれも悪用しないように、と言っているが、悪用する人も当然居るだろう。
「ハマるしかけ」には、以下の手順が必要とされている。
1.トリガー
2.アクション
3.リワード(報酬)
4.インベストメント(投資)
トリガーには外的トリガーと内的トリガーがある。
初期には名声や口コミなどの外的トリガーが必要だが、重要なのはユーザの記憶に定着し、次の行動を促す内的トリガーである。
内的トリガーには、ユーザの持つ退屈、孤独、失望などを利用する。
ユーザに行動を起こさせるアクションには、モチベーション、能力、トリガーが必要である。
能力に関しては、ユーザーに高い能力(努力)を求めない、簡単なインターフェイスが重要である。
予測不能な報酬(リワード)でユーザを惹きつける。
報酬には、次の3つを利用する。
・ドライブ(集団) 他人とのつながり
・ハント(狩猟) モノや情報を探し、集める
・セルフ(自己) 達成感
そして、インベストメント(投資)によって、ユーザがサービスから離れないようにする。
ユーザがサービスに時間や手間を投資することによって、愛着が生まれ、過去との一貫性で他のサービスに移りにくくなる。
労力を投資して結果は、コンテンツ、フォロワー、スキルとして蓄積し、サービスから離れるのを防ぐ。
理論としてはわかるが、実際にサービスに実装するには、膨大な手間と試行錯誤が必要となるだろう。
簡単に、詐欺的なサービスが作れるわけではない。
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