レイアウトのバリエーションについての本である。
全てのサンプルに対し、3つのバリエーションが提示されている。
どのサンプルも素晴らしく、プロの仕事を感じさせる。
デザインにおいて複数のバリエーションを用意するのは一般的である。
複数のバリエーションの中から、クライアントに選択してもらうことは多い。
この本は、以下のようなバリエーションを作る手法が解説されている。
- 写真の使い方の工夫
- 配色の工夫
- 文字の工夫
- デザインのプラスアルファ
- アイキャッチの変化
デザインのプラスアルファとは、素材を追加したり、「楽しさ」といった雰囲気を追加する方法である。
アイキャッチの変化とは、ビジュアルや文字の優先順位を変化させる方法だ。
サンプルそれぞれの3つのバリエーションは、どれを選択しても正解と思わせるレベルである。
同じ素材、同じテーマでも多様な表現が可能なことを思い知らされる。
本書を読めば、バリエーションを作るための理屈は理解出来るのだが、センスが求められることに変わりはない。
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