モリー先生との火曜日

モリー先生との火曜日コラムニストのミッチは、死を目前にした恩師と語り合うことで、人生において大切なものは何か発見する。

ミッチの大学時代の恩師モリー先生は、難病ALSに冒され、徐々に身体の自由を奪われれ、死ぬ運命にあった。
テレビの番組でモリー先生の病気を知ったミッチは、16年ぶりに恩師と再会し、インタビューを行う。
大学時代、毎週火曜日にセッションを行っていたことから、インタビューも毎週木曜に行うことになる。
日を追うごとモリー先生の病状は悪化し、身体の自由が失われていく。
その中でモリー先生は、ミッチに人生の意味について語る。

障害があると不幸だと思うのは、健常者の勘違いかもしれない。
あるものが無くなるのは恐ろしいから。
モリー先生のような人は、自分がどのような状態でも、そこに幸せを発見できる。

「ああ、うらやましいことはうらやましいさ。
若い連中がアスレチッククラブや水泳に行ったりするのは。
それからダンスだな。
だけどね、うらやましいっていう気持ちがやってくる、じっくり味わう、そのあとはもうかまわない。
自分を切り離せって言ったのはおぼえているだろう?
思い切りがかんじん。
『ああ、これがうらやみか。なるほど。ではこれでおさらばだ』と言って、さっさと立ち去るわけ」

「自分を許せ。人を許せ。
待ってはいられないよ、ミッチ。
誰もが私みたいに時間があるわけじゃない。
私みたいにしあわせなわけじゃない」

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