作者の言っている通り、読んでも読まなくてもいい一冊だった。
「鏡の国の阿良々木暦」という感じのサイドストーリー。
この本のポイントは、「あとがき」より更に後にある。
「終物語 下」で見事な結末を迎えたので、この先は蛇足だろうと思っていたが、その通りだった。
「あとがき」でも作者自ら宣言している。
本書は物語シリーズのオマケです。泣きの一冊です。
『読んでも読まなくてもいい』一冊を目指しました。
鏡を覗きこんだ阿良々木暦は、なぜかパラレルワールドに引きずり込まれてしまった。
その世界でも、いつものメンバーは存在しているのだが、その立ち位置は異なっていた。
阿良々木暦は、元の世界に戻るために奮闘する。
話の内容はともかく、名だけヒロインのひたぎさんは、いつも通りセリフがカッコイイ。
「まあまあ、私はほら、刑事コロンボでいうところのウチのカミさんを目指しているからね」
以下ネタバレ(各自の責任でお読み下さい)
この期に及んで、まさかの臥煙遠江(神原駿河の母親)登場である。
しかも、しゃべり方がべらんめえ調。
「なに、お前すげーな。そんな堂々と凝視するかね。どんだけ女に飢えてんだよ」
そして、なぜか阿良々木君はセーラー服でコスプレ。
伝説シリーズの最新刊もだが、作者は登場人物にコスプレさせる趣味に目覚めたとしか思えない。
サプライズは、「あとがき」よりも後にあった。
「<物語>シリーズ、ネクストシーズン「接物語」」!!!
本気か!?
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