朝2時起きで、なんでも出来る!

朝2時起きで、なんでもできる!「朝2時起き」は、あくまでツカミだった。
普通の主婦が同時通訳者になるべく果敢に挑む物語である。
色々なノウハウが解説されているが、著者の前向きさが一番のポイントだったと思う。

「朝2時起き」とあるので、サラリーマンの朝方の学習についての本かと思ったが、そうではなかった。
同時通訳者を目指す主婦が、子供と8時に寝るために、早起きするしかないという話である。
朝食前に準備や翻訳、海外とのメールを行っている。
確かに時間に制限があった方が効率が上がる。

著者の夫が2ヶ月の出張でアメリカに行くことになったので、その期間内に同時通訳者になろうと思い立ったのが全ての始まりだった。
そのために、著者は、目的、手段、スケジュールを設定することにした。
目的は、同時通訳者になることである。
以下の手段は、英語学習だけでなく、色々な分野で利用出来ると思う。
・システム化
・バックキャスティング
・到達ノート

[システム化]
単語学習のデータベースを作成し、復習ボタンを押すと、数日前に学習した単語が表示される。
復習することで、記憶を定着させる。
この機能は、私のアプリにも追加したいところだ。

[バックキャスティング]
ゴールの状態からやるべきことを検討する方法
1)ゴールに達した状態を描く
2)必要な要素に分解する
3)各要素を実現する方法を考える

[到達ノート]
どんな小さくても進歩が見えれば挫折しない。
ノートに「到達」を記録し、進歩を確認する。

スケジュールとしては、学期を設けてリズムを作る。

また、2年間はあっという間に過ぎる短い期間ですが、毎日の連続のなかではずるずると過ごしてしまう可能性もあります。そこで、「何かリズムを作ったら、自分がラクになるかも!」と思いつき、自分に「学期」を設けることにしました。
3ヶ月を1学期としました。学期が始まるときに「今日は始業式です〜」などといいながら、この3ヶ月の目標と重点的に勉強する内容を考え、ノートに書いておきます。「時間割表」を書くときもありました。ノートには勉強しながら気がついたことをメモして、学期終了時には「学期の目標」がどこまで達成されたかを「自己評価」しました。

この本は、普通の主婦が同時通訳者になるという高い目標に果敢に挑む冒険譚として楽しめる。
それが、万人の共感を得ている理由だろう。
小さな挑戦や出会いにより、著者が成長し「わらしべ長者」になっている姿が物語として読ませる。

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