この頃、町山さんの映画評論にハマっている。
もともと評論には興味が無かったのだが、背景情報を知ると更に映画を楽しめることが分かり、町山さんの本、YouTube、PodCastを漁っている。
その流れで本書を手にとった。
しかし、ちょっとこの分野は難しい。
あまり恋愛映画を観ない人に向けて、恋愛は最高のミステリーであることを紹介している。
いつも通り、読み易く、背景情報も豊富な解説だったが、残念ながら紹介されている映画を観たくはならなかった。
やっぱり、怪獣と対決したり、人類が進化したり、ゾンビから逃げ回る話の方が楽しい。
本書で取り上げれれている恋愛映画は、監督のトラウマを元に映像化した作品が多い。
とても人間らしいとは思うのだが、闇が深くてちょっと共感しにくい。
生涯ブロンドに執着し続けたヒッチコックは、作品の中で金髪の女性を殺し続け、ブロンドの女優に言い寄り、断られると映画界から干してしまう。
それは彼を溺愛したカトリックの母親により、性から遠ざけられて育てられて影響かもしれない。
トリュフォーは「隣の女」の俳優たちに、登場人物の心理について何も説明しなかったそうだ。
女なら、トリュフォーよりも愛についてよくわかっている。
男なら、説明してもどうせわからないのだから。
今まで読んだ町山さんの著作
[amazonjs asin=”4087715221″ locale=”JP” title=”トラウマ恋愛映画入門”]