新・幻想と怪奇

新・幻想と怪奇 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1824)早川書房の有名な「幻想と怪奇」は読んだことがあるが、続編のようなタイトルの本がポケットミステリーから出ているのは知らなかった。
古典的な幻想・怪奇小説が数多く収録されている短篇集である。
この分野は古いことが悪いことではないが、今の私にはピンとこない話が多かった。

この短篇集には、以下の作品が収録されている。

・マーサの夕食
・闇が遊びにやってきた
・思考の匂い
・不眠の一夜
・同の鋺
・こまどり
・ジェリー・マロウの供述
・虎の尾
・切り裂きジャックはわたしの父
・ひとけのない道路
・奇妙なテナント
・悪魔を侮るな
・暗闇のかくれんぼ
・万能人形
・スクリーンの影に
・射手座
・レイチェルとサイモン

264頁の中にこれだけの作品が収録されているので、作品によってはショート・ショートのような長さである。
ワンポイントのアイディアだけでひっぱる雰囲気は、懐かしいものがある。

リチャード・マシスンやロバート・ブロックなどの定番作家も名を連ねているが、半分以上は知らない作家だった。

テーマは、カニバリズム、魔術、異星でのファースト・コンタクト、幽霊話、拷問、子どものいたずら、腹話術、異次元への扉、切り裂きジャック、地球最後の男、存在しない部屋、悪魔の城、取り替え子、映画、ジキルとハイドなど多様である。
しかし、驚くようなインパクトやイメージのある作品はなかったので、きっと忘れてしまうことだろう。

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