映画秘宝激動の20年史

<映画秘宝>激動の20年史 (洋泉社MOOK)映画雑誌「映画秘宝」は、むかしから気になってはいたのだが、マニアックな方向性と情報量の多過ぎる誌面のため手を出しかねていた。
この20年史を読むと、「映画秘宝」が日本の映画雑誌界でいかに戦ってきたかが良くわかる。
狭い世界でも色々あるんだなあ、と感心する。

巻頭グラビアの女優セレクションがいい。
ミラ・ジョヴォヴィッチ、アンジェリーナ・ジョリー、スカーレット・ヨハンソン、クロエ・モレッツなどは趣味が合う。
「アバター」で男気溢れるパイロットを演じたミシェル・ロドリゲスを持ってくるあたりも渋い。

雑誌としての体裁を整えるために、「タダ広告」を載せていた創刊当時の苦労は涙ぐましい。
こんな同人誌のような雑誌が20年も生き延びて、なおかつ売れ続けているのは驚きである。

毎年行っているベスト映画の選定も恐ろしく偏っている。
私の趣味にピッタリの時もあれば、何が良いのか全然わからない映画もランクインしている。
映画の紹介文があまりにバカバカしいので、ついDVDを借りてきてしまう。
思わぬ拾い物もあるが、どうしようもない映画も多い。
それでも、大体はあまりの間抜けさに楽しめる。

例えば2011年のベスト10はこんな感じ。
1位 ピラニア3D
2位 宇宙人ポール
3位 猿の惑星:創世記(ジェネシス)
4位 X-MEN:ファースト・ジェネレーション
5位 冷たい熱帯魚
6位 ブラック・スワン
7位 電人ザボーガー
8位 ソーシャル・ネットワーク
9位 アジェシ
10位 監督失格

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