ピッチ・パーフェクト

ピッチ・パーフェクト-オリジナル・サウンドトラック(完全盤)ダメダメなアカペラチームが努力して勝ちあげるスポ根的な映画である。
この映画が特徴的なのは、音楽の素晴らしさもあるが、とても下品なところだ。
女子大学生のチームなのにギャグはほとんど下ネタばかり。
そして、食事時には見ないほうが良い映画でもある。

オープニングはアカペラの全国大会である。
そこで緊張したメンバーが盛大にゲロを吐いてしまう。
このゲロが強烈で、いくらなんでもこんなに大量のゲロが人間の身体の中にないだろうと思うほどである。
その結果、チームは敗退してしまう。

ほとんどのメンバーが卒業してしまったので、残った2人で新人を獲得しなければならない。
2人のうちの1人がゲロを吐いた女の子で、新しいチームのリーダーとして張り切っているが、理想が高くて空回りしてしまう。
そこで新人として勧誘されたのが、主人公のベッカだった。
本当はすぐにでもDJになりたいベッカだが、父親に強要されてしぶしぶ大学に入学することになった。
音楽的な素養はあるが協調性のないベッカは、チームのリーダーと意見が合わない。
個性的なメンバーばかりのチームは全然まとまりがない。
しかし、大会で負けたことを機に、だんだんと友情が芽生えてくる。

音楽が80年代が中心なのが嬉しい。
よく知っている曲が迫力のあるアカペラで楽しめる。
これだけでも映画館で観る価値がある。

メンバーはディープに個性的である。
陰口を言われる前に自ら「太っちょ」と名乗るファット・エイミーやレズビアンのギャンブラー、セックス依存症など。
ほとんど声が出ないで、ブツブツと自分の犯罪歴をつぶやく菊地凛子似の東洋系の少女はかなり怪しい。
アナ・ケンドリックは、自己主張は強いが真面目で、人との関係をうまく築けないベッカを見事に演じている。
そして歌が上手い。

ノリの良い楽しい映画だった。
これより下品だという2作目は、どんなことになっているのだろう?

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