やってのける。意思力を使わずに自分を動かす

やってのける ~意志力を使わずに自分を動かす~コロンビア大学心理学博士による、目標を達成する技術の教えである。
自制心だけでは「自分」は動かせない。
目標を達成するには、技術が必要である。
「自分の型」を知るのが成功への近道だ、とする考え方が面白い。

目標を達成するためには、まず「ゴールをかためる」必要がある。
目標は具体的でなければならない。
そして、ハードルは少し高めの方が良い。
人は求める以上のことはしない。
しかし、高くするにしても、ほどほどに。

「なぜ」と「何」を考えると良い。
「なぜ」を考えることはやる気を高める。
「何」を考えるのは、難しく不慣れな行動を実行する場合に有効である。

無意識の力を利用すべきだ。
無意識の力は、意識の力よりも何百倍も大きい。
無意識の力を利用するには、自分が動くための「合図」を仕掛ける。
合図となるものを周りに置いておくのだ。

「自分の型」を知っておくことは重要である。
「証明型」は順調な時はパフォーマンスが高い。
しかし、困難に弱い傾向がある。
「習得型」は、過程を楽しみ、不安に負けにくく、困難に強い。

また型によって勝ちパターンが違う。
「獲得型」はリスクを好み、スピードがある。
「防御型」は警戒を好み、正確である。
状況に応じて型を使い分けれれると、勝てる可能性が高くなる。

人を動かす科学で「背中を押す」方法もある。
選択の感覚や契約の力は、実行の後押しをする。
「シンプルな計画」の威力は絶大である。
「何」をするか決め、「時間」と「場所」を決める。
それらを組み合わせて条件型計画にすることで、自動的に実行される計画になる。

時にはあきらめることも必要である。
時間に限りがあるために目標を達成出来ない場合もある。
目標を達成するには代償が大きいと感じた時も断念した方が良いかもしれない。

人間の意識は、驚くほどわずかな情報しか扱えないのです。処理量があまりに少ないため、意識の容量はすぐに足りなくなってしまいます。一方、無意識の処理能力は巨大です。意識がポストイットのメモほどの情報しか扱えないとすると、無意識はNASAのスーパーコンピュータ並に大量の情報を処理できるのです。
したがって、わたしたちの心は、できる限り多くを無意識に任せるときに効果的に働くことになります。

不幸なロールモデルの話を聞かされた防御型志向の学生は、その後数週間、勉強に普段よりも熱心に取り組み、課題も遅れずに提出するようになりました。目覚ましい成功を成し遂げたヒーローの話に触発される人もいれば、戒めとなるような失敗者の話を聞いて動機付けを高める人もいるのです。

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