ヴァンパイア・ハンター

ヴァンパイア・ハンター [DVD]この夏は、テレ東の「午後のロードショー」でZ級映画にハマっていた。
どうしようもない映画が多いのだが、中にはピンポイントで面白いシーンがある作品に出会える。
ハリウッド映画の考えぬかれたフォーマットに沿った映画と違い、ワイルドな楽しさがある。
この「ヴァンパイア・ハンター」も拾いモノだった。

映画会社で働くショーンは、姉の結婚式に参加するために、修理した自動車を運搬するバイトを請け負う。
自動車の運搬中にヒッチハイカーの若者ニックを同乗させたことで、吸血鬼たちとの戦いに巻き込まれる。
ニックは吸血鬼に噛まれたため、吸血鬼のウィルスに感染し、宿主を殺さなければ吸血鬼になってしまうため、彼を噛んだ吸血鬼を追っていたのだ。

「ヴァンパイア・ハンター」という邦題は酷いが、ストーリーも凡庸である。
しかし、映像的には楽しめる作品になっていると思う。

映画の冒頭部分、ショーンが休暇を上司からもぎ取って意気揚々と出かける姿や、彼をレースに誘う女性の脳天気さが楽しい。
アメリカの荒野で獲物を狩る吸血鬼たちとの戦いがカーチェイスなのも面白い。
このカーチェイスのシーンは、音楽も含めてカーペンターの「クリスティーン」の影響が大きいのではないかと思う。
吸血鬼のリーダーが、青年と中年の間くらいの色気と落ち着きを持っている。
なかなか良いキャラクターである。

定番とは言えラストシーンにはニンマリとしてしまう。

DVDを購入したが、日本語字幕をオフにしても、ときおり字幕が表示されてしまう酷い商品だった。

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