Zネーション

Zネーション〈ファースト・シーズン〉 コンプリート・ボックス (7枚組) [DVD]ゾンビのまん延により文明が崩壊した世界で、生き残った人びとが決死のサバイバルを挑む。
というありがちな設定だが、そこはZ級映画の大御所アサイラム、バカバカしさのレベルが違う。
「ウォーキング・デッド」のような重苦しさはなく、くだらないアイディアを惜しみなく詰め込んだSFホラーTVシリーズになっている。

ゾンビ・ウィルスによって文明が崩壊してから3年後、ゾンビに噛まれても発症しない抗体を持った1人の男を守り、ニューヨークからカリフォルニアの研究所まで送り届けるのが登場人物たちのミッションである。
彼らを支援するのは、南極で唯一生き残ったNSA職員「市民Z」だった。

このドラマの良いところは、くだらないアイディアを軽いフットワークで次々と繰り出してくるところだ。
ゾンビの群れが何キロも続きゾンビつなみ、台風に巻き上げられたゾンビが襲ってくるゾンビ台風(アサイラムのヒットシリーズ「シャークネード」の自己パロディ)、放射能の影響で身体が光る原発内のゾンビ、薬の倉庫を彷徨くゾンビはバイアグラで盛り上がっている。
ゾンビを1万匹殺すのが目標なので「1万」と名乗る若いスナイパーなど、キャラクターの造形も面白い。

フィラデルフィアの自由の鐘が転がりゾンビを破壊しまくる。
人肉を食料とする狂信者の集団は、死ぬとゾンビになってしまうので、生きたまま肉をそぎ落としてステーキにする。
そして、驚くようなタイミングで重要な人物が死んでいく。

ひとり南極で生き残った市民Zは、世界中の通信や監視カメラをモニターし、生き残った人びとに情報を与え続ける。
ただやってることはDJのようで、終末の世界に合ったナンバーを小粋に放送する。

最後はとんでもないことになっているので、続きがあるかわからないが、ゾンビ・ウィルスの抗体がパワーアップし過ぎて、この先は期待出来ない気もする。

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