マインドフル・ワーク

マインドフル・ワーク―「瞑想の脳科学」があなたの働き方を変えるアメリカの先進企業で流行っている瞑想のことを「マインドフルネス」と呼ぶらしい。
本書は、マインドフルネスがどのようにしてアメリカで生まれ、企業に受け入れれれていったかの歴史が説明されている。
私としては、マインドフルネスはどのような効果があって、どのような実践すればいいか知りたかっただけなので、歴史についての講釈が長すぎた。
「マクマインドフルネス」と呼ばれるマインドフルネスの商業化に対する反対運動の方が興味深かった。

「マインドフルネス」とは、アメリカ社会で受け入れられやすいように瞑想から宗教的要素を取り払ったものである。
基本的には、リラックスして、自分の呼吸に集中するだけである。
「今」に集中することで、ストレスが低減し、集中力がアップするだけでなく、人に優しくなると言う。
googleやfacebookなど、アメリカのメジャーな企業が導入している、ホットな手法だ。

科学的な研究でも、マインドフルネスを続けると脳の形が変わるという結果が報告されている。
大脳皮質が重くなるというのだ。

このマインドフルネス・ブームに乗って、瞑想の安易な商業利用が盛んになっているらしい。
「マインドフル・ミート」という精肉店もあるというから、驚いてしまう。
また、企業がマインドフルネスを導入するのは、本来行うべき社内環境の向上を誤魔化すための手段だと言う批判もある。

色々と言われているが、やること自体は簡単なので、是非試してみたいと思う。
悟りを開きたいとは思わないが、集中力が向上するのは嬉しい。

私はよく自分のデスクでランチをする。あまり褒められたことではないが、そういうとき私はただサンドイッチやサラダを呑み下すのではなく、マインドフルネスに食べるようにしている。ゆっくりとよく噛みながら、自分の心がどう振る舞っているかを観察する。これがうまくやれたときは、デスクでのランチもそう悪くない。

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