ターミネータ・ジェニシス

ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイドターミネーター・シリーズのリブート。
人気のなかった3と4は無かったことにして、1と2のオマージュが全開だった。
悪くはないのだが、インパクトに欠けていた。
この映画で初めてMX4Dを経験した。

スカイネットによる支配に対し、人類は反撃を行い、ついに勝利したように見えた。
しかし、スカイネットは秘密兵器のタイムマシンを使って、人類の指導者であるジョン・コナーの母親を抹殺すべく過去にターミネーターを送り込んだ。
ジョン・コナーは、ターミネーターを阻止すべく、コナーに心酔する若い兵士カイルを過去に送った。
と、ここまでは、全く1作目と同じ展開である。

過去に送り込まれたターミネーターを、少し老けた同じ型(アーノルド・シュワルツェネッガー型)のターミネーターが待ち受けており、現れたターミネーターを倒す。
過去に到着たカイルを待ち受けていたのは、液体金属のターミネーターT1000だった。
そして、彼をサラ・コナーが助ける。
サラ・コナーは、幼い頃にアーノルド・シュワルツェネッガー型のターミネーターに救われ、身を守るために訓練されていたのだ。
カイルとサラ・コナーは、スカイネットの出現を阻止するために、タイムマシンでスカイネットが起動する日に向かう。
そこでは、驚くべき敵が待ち受けていた。

悪くはないのだが、インパクトに欠ける映画だった。
観直したT2の方が遥かに面白かった。

液体金属であるT1000用のトラップは良かった。
しかし、マイクロマシンの新型ターミネーターは、T1000より強そうには思えなかった。
ターミネーターの表面を覆っている生体部品が歳を取るので、ターミネーターの外観も歳をとって見えるという設定で、若くはないアーノルド・シュワルツェネッガーをうまく誤魔化している。

何度かタイムトラベルするので、時間SFっぽくなっている。
過去の自分に記憶を託すのは、「STAND BY MEドラえもん」のようだった。

初のMX4Dである。
劇場の外にあるロッカーに荷物を預けてから席に座る。
座席の揺れは想定内だったが、顔にかかる水はキツい。
3Dメガネをかけているので、目に入ることがないのが救いである。
スクリーンの前にスモッグが吹き出る。
スモッグがしばらく残って影になるので、映写機のレンズが汚れているのかと思った。
格闘シーンでは観客の背中に軽く叩かれるような衝撃がある。
しかし、誰の視点に立って殴られたような感覚を与えたいのか、よく分からない。
MX4Dは、一度経験すれば十分だと思った。

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