自分再起動

自分再起動「1万円起業」の著者による新しい生き方の提案である。
自分の人生を冒険(クエスト)と捉えることで、退屈だった日常が一変する。
著者自身のクエストを含め、世界中から集めた楽しく、奇妙なクエストが色々と紹介されている。
やってみたくなる楽しそうな計画だ。

著者自身のクエストは、「世界のすべての国193カ国全部に行く」である。
その他にも次のようなクエストが紹介されている。
・8000種の鳥を見る
・100万枚の写真を撮る
・アメリカ大陸を歩いて横断する
・世界中の料理を作る
・死んだ妻の目標を引き継ぐ

著者の考えるクエストの条件は以下である。
1.明確な目標とはっきりした終わりがある
2.やり遂げるのに困難が伴う
3.なんらかの犠牲を必要とする
4.しばしば使命感によって導かれる
5.いくつかの段階を進む(数値で表せる進歩があるとさらによい)

不満+大きなアイディア+行動は、自分を変えるクエストになる。

クエストを実行している時に、「幸せ」だけが大切ではない、ことを思い出すと良い。
チャレンジや充実感、ゴールに近づいたときに得られる達成感と努力のバランスを見つけるのがクエストの醍醐味である。

クエストを続けるためには、「コンプリートする楽しみ」を使うと良い。
記録と発信で、「コンプリートする楽しみ」は強化される。
「ライフリスト」をうまく使う手もある。
「ライフリスト」には順番と期限を付けるべきだ。

クエストをやめる時もあるだろう。
始めた時の熱意がなくなった時、何の楽しみも感じられなくなった時、方向転換も悪くない。
クエストが終わった時やクエストをやめた時は、次のクエストを見つけるのだ。

キャスリーン・テイラーは20年近くホスピスで働いている。病室を訪問するカウンセラーをふりだしに、人生の終章にある人々の心を慰めるために全力を尽くしてきた。気がめいりそうな仕事だが、そんなことはないという。
どんなところが気に入っているのかと聞かれたときの、キャスリーンの答えが素晴らしかった。
「人生の終わりには、つまらないことをしている暇はなくなります。これまで気を散らしてものがなくなって、自分自身にならざるえないんです」

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