終戦70年だし、日本もきな臭い雰囲気になって来たので、池上彰の解説で、過去の戦争について見直してみることにした。
池上彰の番組を観ることは多いが、本の方が自分のペースで理解できるし、好きな時に読み返せるのでテーマによってはテレビより本の方が向いていると思う。
この本では、日本だけでなくアメリカやヨーロッパ、中東における過去の戦争を振り返り、今後のための指針を得ようという試みである。
人類の愚かさと、過去を知る重要さを痛感する一冊だった。
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月別アーカイブ: 2015年8月
商品を売るな
マーケティングの新しいトレンドである「コンテンツ・マーケティング」についての解説書である。
押し付けられる情報が信用できない今日にあって、見つけてもらうマーケティングには説得力がある。
そして、この本はデザイン的にもセンスが良い。
図解やグラフのフォントや色使いがとても勉強になる。
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宇宙船とカヌー
宇宙船を夢見る父と北の海でカヌーと生きる息子。
2人のダイソンの伝記である。
父親のフリーマン・ダイソンは、古いSFファンには有名な科学者である。
太陽を包み込むような殻を作り、その内側で生活するという遠大な構想を唱えた想像力の持ち主だった。
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ポジティブ心理学の挑戦
アメリカ心理学会の会長によるポジティブ心理学についての著作である。
会長がこのような本を出版するということは、ポジティブ心理学がアメリカではマイナーな分野でなくなったということなのだろう。
本書を読むと、アメリカ社会におけるポジティブ心理学の幅広い影響が理解できる。
しかし、新しい概念を翻訳書で意味を掴むのは難しい。
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スティーブ・ジョブズ
スティーブ・ジョブズと言えば、同時代に生きた数少ない偉人である。
彼の打ち出した思想に基づく製品にはかなり楽しませてもらった。
コンピュータ企業の社長というよりポップスターというイメージがある。
アップル自体も、コンピュータメーカーではなくナイキなどに近いクールなブランドである。
いまさら伝記を読むこともないと思っていたが、読んでみたら発見があった。
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ほったらかし投資術
むかし読んだ「ほったらかし投資術」の全面改訂版が出たので、読み直してみた。
当時は無かった制度の解説や商品の紹介もあり、とても参考になる。
DC(確定拠出金)に節税効果が高いのを知った。
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皆勤の徒
第34回日本SF大賞受賞、「SFが読みたい!2014年版」国内編第1位、第2回創元SF短編賞受賞というスゴい作品である。
しかし、残念ながら私の感性には合わなかった。
情景が異様過ぎて、イメージするのが疲れるのだ。
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信越トレイル1
山頂を目指さずに歩く「ロングトレイル」が面白そうだ。
まずは埼玉県内で試そうと思ったが、家族向け以外のキャンプサイトが見つからなかった。
ということで、日本で一番古いロングトレイルである「信越トレイル」に挑むことにした。
しかし、夏場の低山は厳しかった。
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ジェラシック・ワールド
「ジェラシック・パーク」シリーズの久々の新作である。
あのパークが遂に開園する。
予想するまでもなく、パークの不手際で恐竜が逃げ出し、パーク内は阿鼻叫喚の地獄と化す。
過去に実在した恐竜だけでなく、遺伝子を合成して新たに創作した怪獣まで登場する。
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もっと登れる山の食料計画
長めのソロハイクを計画しているので、食料計画について真剣に勉強しようと思った。
登山は期間が長くなると、食料はかなり重くなるし、カロリーもちゃんと考えないとハンガーノック(シャリバテ)を起こす恐れもあるからだ。
この本は、山での症状別食料対策から食料計画の考え方、食品ごとの特性、栄養学まで網羅的に解説されており、とても参考になる。
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