最終日は天気予報通り、朝から晴だった。
日差しで少しでもテントが乾くことを期待して、ゆっくり出発することにした。
最後の朝食なので、残ったフランスパンと練乳を全て使い切る。
更に、コンビーフに生卵を加えて炒める豪華な朝食である。
ケチャップが欲しくなった。
いつの間にか、タープの彼は出発していた。
私と反対方面に歩く彼は、あと少しでゴールに到着する私と違って、本日はタフな行程が待っているのだ。
キャンプ場を出ると、いきなり道に迷った。
キャンプ場の入り口からは、左右に道路が走っているのだが、どちらを歩いても見覚えがない。
昨日は濃霧で良く見えなかったので、道のイメージが薄い。
キャンプ場に戻ってみると、炊事場の横に小道があり、湿原からその道を通って来たことを思い出した。
危ない、危ない、スタートから道を間違えるところだった。
濃霧の昨日と打って変わって、視界の開けた湿原を歩いて本コースへ向かう。
昨日の雨でメモ帳が濡れたため、ボールペンで文字が書けなくなった。
今後は、防水のメモ帳とペンを用意した方が良さそうだ。
仕方なく、通過時間をiPhoneで記録することにする。
後日「信越トレイル全線踏破証」を入手する予定なのだが、その申請には行動記録が必要になるのだ。
深坂峠は気付ず通り過ぎてしまった(多分0852 頃)。
最後の区間も細いアップダウンが多く、雨の日にはとても滑りやすかったと思う。
晴れてくれて本当に良かった。
細い尾根は景色が良く見えるし、冷たい風が心地良い。
滑って転んで汚れるのを警戒して、レインウェアのズボンを履いたまま歩いていたが、さすがに暑くなってきた。
三方岳の直前の急登は、公式ガイドブックで脅かしていたほどではなかった気がする(0911到着)。
ゴール地点の天水山の山頂には10時に到着した。
予定通りだが、本日のスタートから2時間程度なので、あっけない終わりであった。
祝杯を上げるビールもないので、軽く行動食を食べて下山を開始する。
天水山の山頂から鉄道の駅までは、とても遠いのだ。
下山は下りだけだと思ったら、結構危険な上りもあった。
急な上りで足場が見つからず、ちょっと焦った。
途中からは林道である。
滑ることを恐れて歩く必要がない幸せを噛みしめる。
のんびりしてて良い、と思ったが途中で飽きた。
足にマメが出来てきたので、バンドエイドを貼ってしのぐことにした。
やっと森宮野原駅に到着し、駅前中華「かどまん」でかつ丼を食べた(1300)。
森宮野原駅で切符を買って、次の飯山駅行き電車が来る時間を聞くと50分待ちだと言われる(1340)。
新幹線の切符もお願いしたら、近い時刻は満席で、指定が取れるのは1800の列車になるとのことだった。
飯山駅内のカフェでケーキを食べて、ゆっくり2時間後の新幹線を待って、帰宅した。
とりあえず、イベントはクリアした。
貰えるアイテムは特にない。