宮部みゆきの古典を楽しもう!という個人的キャンペーンの第2弾。
ひょっとしたら読んだことがあったかもしれないが、記憶の彼方なので、素直に楽しめた。
ストーリーテーラーとしての宮部みゆきの実力を満喫出来る作品だった。
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月別アーカイブ: 2015年11月
ハーモニー劇場版
伊藤計劃映像化プロジェクト第2弾。
「屍者の帝国」は伊藤計劃原案なので、彼が執筆した作品としては初の映像化だと言える。
かなり昔に原作を読んだので、いい感じに内容を忘れており、新鮮な気持ちで楽しむことが出来た。
全編を緊張感が貫く珍しい映画だった。
現在、ちゃんとしてSF映画を作れるのは日本のアニメだけかもしれないと思える作品である。
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カレイドスコープの箱庭
本書は、「チーム・バチスタ」シリーズにおいて田口&白鳥コンビ最後の事件と銘打たれている。
このシリーズでは様々な個性的キャラクターが登場し、面白い組み合わせで事件を解決していった。
しかし、第1作の主人公である田口&白鳥コンビが読んでいて一番安心する。
厚生省のロジカル・モンスター白鳥と、その不肖の弟子にされてしまった田口の凸凹コンビの漫才のようなやりとりは、素直に笑える。
本当に終わってしまうのなら、とても残念だ。
でも、著者の気まぐれで復活することも、きっとあるのだろう。
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ダイナー
どこかにある、殺し屋のためのダイナーを舞台にした犯罪小説である。
小遣い稼ぎの犯罪に失敗したオオバカナコは、怪しいダイナーにウエイトレスとして売られる。
ウエイトレスとして使えなければ店長に殺されるかもしれず、ダイナーの客に気に入られなくても、気に入られて殺される恐れがある。
ダイナーには、危険でエキセントリックな客が次々と訪れる。
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バーニング・ワイヤー
事故で脊髄を損傷したため身体を動かせない元鑑識官が、ニューヨークの自室から事件を解決する「リンカーン・ライム」シリーズでの第9作ある。
今回の敵は「電気」。
あまりに日常的で、普段意識することもない「電気」が、いかに恐ろしいか、たっぷり味あわせてくれる。
そして、どんでん返しの職人ディーヴァーは、本作でも期待を裏切らなかった。
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The Invation[Animorphs1]
翻訳されていない欧米で人気のYAに挑むシリーズ第二弾は「ANIMORPHS」シリーズ。
動物に変身する能力を持った少年少女が、密かに地球征服を企むインベーダーと戦う!
という、かなり懐かしい設定のSFである。
シンプルな設定だが、なかなか読ませる。
難しい単語が少ないのも嬉しい。
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ナチュラル・ボーン・ヒーローズ
ウルトラマラソンについて冒険小説のように描かれた「BORN TO RUN」の作者による新作である。
今回は、クレタ島におけるナチスドイツ将校の誘拐事件を背景に、人間の身体を効率的に動かす古代からの方法について語られている。
語りのスタイルとしては「BORN TO RUN」と同じだが、今回は話が飛びすぎてまとまりのないイメージとなっている気がする。
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書くことについて
かつて「小説作法」というタイトルで販売されたいた本の新訳版である。
「小説作法」は読んでいたのだが、追加された情報が多いということなので、新訳版を読んでみることにした。
かなり昔に読んだ本なので、内容もよく覚えていないから新鮮な気持ちで読むことが出来た。
アメリカのベストセラー作家スティーブン・キングによる小説の書き方の指南である。
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第15回陣馬山トレイルレース
トレランとしては舗装道路が多く、道が狭くなると途端に渋滞するので、陣馬山の大会はあまり良いイメージがない。
おまけに天気予報でも雨だったので、あまり気乗りはしなかった。
最悪、会場で参加賞をもらって帰ろうかと思っていたが、結局走ることになった。
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42.195KMトレーニング編
マラソンのトレーニング方法については、マラソン雑誌で毎回解説されている。
しかし、雑誌のような媒体だと、情報が断片的で全体がつかめない。
その点この本は、人間がマラソンのためにエネルギーを生みだす方法から、トレーニング計画の立て方、レース当日の心得まで幅広い知識が総合的に解説されている。
図書館で借りたのだが、手元に置いておきたくなった。
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