42.195KMトレーニング編

42.195KM トレーニング編マラソンのトレーニング方法については、マラソン雑誌で毎回解説されている。
しかし、雑誌のような媒体だと、情報が断片的で全体がつかめない。
その点この本は、人間がマラソンのためにエネルギーを生みだす方法から、トレーニング計画の立て方、レース当日の心得まで幅広い知識が総合的に解説されている。
図書館で借りたのだが、手元に置いておきたくなった。

amazonで調べたら、在庫切れで、古本には倍以上の価格がついていた。
このような本こそ電子化して欲しいものだ。

まず、マラソンとエネルギーの関係が解説されている。

「走るエネルギー産生のしくみ」には以下の3つのパターンがある。

1)CPからATPをつくる(無酸素系/非乳酸系)
筋肉内にあるクレアチン酸(CP)からATP(アデノシン三リン酸)を作る。
8秒程度の運動しかできない。

2)筋グリコーゲンを分解してATPをつくる(無酸素系/解糖系・乳酸系)
素早い動きに対応が可能である。
33秒の運動が可能となるエネルギーをつくる。

3)酸素を利用してATPをつくる(有酸素系)
体内に酸素を取り入れ、グリコーゲンや脂肪を燃やしてATPをつくる。
合成に時間がかかるので、素早い動きに対応できない。
長時間の運動が可能である。
グリコーゲンがなくなると脂肪が燃焼できなくなるので、グリコーゲンの源となる炭水化物の摂取が重要である。

つまり、マラソンで使うのは有酸素系のエネルギーだということだ。

有酸素系でも35キロ程度でグリコーゲンが枯渇して、脂肪燃焼ができなくなる。
対策としては、次の方法がある。
1)ペース感覚を身につけて、グリコーゲンが枯渇しない速度で走る。
2)あらかじめグリコーゲンの貯蔵量を増やす(グリコーゲン・ローディング)。
3)レース中に炭水化物を補給する。
4)レース前には無駄なグリコーゲン消費をしない。
5)脂肪エネルギーで速く走る。
 トレーニングによって、脂肪エネルギーの利用割合を多くして走れるようにする。

また、エネルギーを効率良く使い、ランニング経済性を高めるには次の方法が考えられる。
1)フォームを改善する
2)体重をコントロールする
3)体幹部を鍛える(腰部・臀部を鍛えれば、力学的エネルギーロスが少なくなる)

以上はマラソンのエネルギーに関わる解説だが、これはまだ序の口である。

トレーニングに関する理論と計画、実践、チェック・見直し方法が紹介されており、付録のワークシートを使い自身で試すことが出来る。

その他にも以下のような解説もあり、その範囲はとても広い。
・マラソンにおける栄養学
・走ってやせる
・中高年ランナーのトレーニング
・レースの準備
・レースプラン例

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