一般に思われているように、生物のデザインは完全ではない。
既にあるものを使って環境に適応しようとした結果、いびつな状態になっていることも多い。
生き残ることが出来れば、完全である必要はないからだ。
この本では、この問題について、特に人間の脳と心にフォーカスして解説している。
続きを読む 脳はあり合わせの材料から生まれた
月別アーカイブ: 2016年1月
イット・フォローズ
2015年のアメリカのベスト・ホラー映画らしいが、日本では盛り上がらず、上映館も少ない。
近所の映画館では上映していないので、わざわざ新宿まで見に行った。
夜中の12時近くに終了の回だったにも関わらず、そこそこ人が入っていたのは驚きである。
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手戻りなしの要件定義実践マニュアル
要件定義フィーズに参加することになったので、少しおさらいをしてみることにした。
このフェーズは色々な考え方があるので、ひとつのサンプルとしてこの本を選んだ。
「全員が納得する合意形成のスキル」のような会議運営のノウハウなど、理屈ではなく、経験から得られる知恵が紹介されている。
要件定義の成果物サンプルがついているのも嬉しい。
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実例で学ぶRaspberryPi電子工作
RaspberryPiは名刺サイズの小型コンピュータである。
RaspberryPiを使うと様々な電子工作が楽しめる。
Arduinoと被るのだが、こちらはLinuxで動くのでオープンソースを利用して高度な処理が可能になるのが魅力だ。
この本では、RaspberryPiを使った画像処理や6本脚ロボットの制作まで解説されている。
とても楽しそうな課題があるのが嬉しい。
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SUPERBETTER
洋書はビジネス書の方が読みやすいと聞いたので、試してみることにした。
選んだのは、「幸せな未来は『ゲーム』で創る」が面白かったので、この著者の新作である。
確かに小説と違って使う言葉が決っているので読み易い。
でも、400ページはとても長く、大変だったが、読み終わった時には達成感があった。
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初めてのアドラー心理学
どうやら「アドラー」が流行っているらしい。
私は心理学科卒だが、「アドラー」はイメージが薄い。
調べてみると、なるほど自己啓発向きの考え方を提唱している。
フロイトと同時代の人なので今となっては古い考え方もあるが、提唱した時期を考えると、革命的であり、その後の心理学への大きな影響があったのだろう。
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村上海賊の娘
「のぼうの城」の作者による新作時代劇。
今度は海賊だ!
相変わらず人物の造形が巧い。
主人公のやんちゃな姫をはじめ、愛すべきキャラクターばかりである。
そして、海戦の描写が凄まじい。
戦国時代の海賊同士による戦いは、手に汗握る激しさである。
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クリムゾン・ピーク
お待ちかね!ギルモア・デル・トロのゴシック・ホラーだ。
「パシフィック・リム」では日本のSFアニメマニア全開だったが、私としてはダークファンタジー作家としてのデル・トロの方が好きだ。
この映画は、期待に違わず、過剰に美しく、怪しい雰囲気の映画に仕上がっている。
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フリンジ
いまさらXファイルの亜流でもあるまいに、と思っていた。
でもちょっと我慢して見続けたら、俄然面白くなって来た。
バカなネタを高いクオリティの脚本と映像でドラマ化している。
そして、驚くべき構成。
ハマってしまい、一気にファイナルシーズンまでの5シーズンを観てしまった。
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業物語
まだまだ続く「物語」シリーズ外伝。
今回の主人公は、ハートブレイクと阿良々木火憐、羽川翼である。
「傷物語」の映画版第一章が公開になったことに合わせたのか、最初はしのぶが吸血鬼になった誕生譚である。
それほどインパクトはないが、言葉遊びが楽しい。
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