フリンジ

FRINGE / フリンジ 〈ファースト・シーズン〉セット1 [DVD]いまさらXファイルの亜流でもあるまいに、と思っていた。
でもちょっと我慢して見続けたら、俄然面白くなって来た。
バカなネタを高いクオリティの脚本と映像でドラマ化している。
そして、驚くべき構成。
ハマってしまい、一気にファイナルシーズンまでの5シーズンを観てしまった。

「フリンジ」とは、主流科学から外れた周辺科学のことらしい。
要するにトンデモ科学である。
60年代のSFミステリー的なネタが、恥ずかしげもなく登場してくる。
人間の体内に巣食う巨大寄生虫や宇宙からの生物、透明人間やタイムトラベルなど、「ウルトラQ」のようなテーマが目白押しである。
物理法則が崩れつつある、と考えればSFと言えないこともないが・・・

科学で説明のつかない怪事件を解決するため、FBIの女性捜査官はフリンジを専門とする科学者の協力を要請する。
その科学者は、精神病院に入院する天才科学者であり、彼を病院から出すには詐欺師である息子も必要だった。
かくして3人を中心とするフリンジ専門の捜査チームは、怪事件の解決に乗り出す。

過去の記憶が曖昧な博士は、事件の捜査をするうちに、実は自分が原因だったことに気づくことがよくある。
60年代のバリバリのマッドサイエンティストである彼は、LSDやお菓子が大好きで、尊大になったり、パニック障害で弱気になったり、とてもお茶目である。
意識を拡張するのに感覚遮断タンクを使うあたり、その時代の怪しい科学を知る人間にはとても懐かしい。
使っているビデオは、ベータマックスだし。

記憶を消すために、脳の一部を切り取る。
その組織を殺さないために、他人の脳の中に移植する。
そのため、移植された人は幻覚を見るようになる。
というようなトンデモなさである。

ここからはネタバレ。

実は、このドラマのメインテーマは、パラレルワールドなのだ。
我々の住む世界とは少し違う別の世界が存在し、2つの世界がつながってことで、向こうの世界は崩壊の危機に瀕している。
向こうの世界にもフリンジ・チームがあり、サード・シーズンでは、こちらの世界とあちらの世界の事件が描かれており、今回はどちらがメインかは、オープニングの色でわかるしくみになっている。
これがカッコいい。
こっちが青で、向こうが赤だ。
そして、フォース・シーズンでは、オープニングの色が青でも赤でもない。
何が起こっているか、視聴者の想像を掻き立てる。

ファイナル・シーズンがレジスタンスものになってしまったのが、ちょっと残念だった。

思わず、ユニクロのカスタマイズTシャツで、「FRINGE DIVISION」を作ってしまった。
これは、サード・シーズンの第1話で、フリンジ・チームのリーダーが火傷治療のリハビリで着ていたTシャツである。

fring_division

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