2015年のアメリカのベスト・ホラー映画らしいが、日本では盛り上がらず、上映館も少ない。
近所の映画館では上映していないので、わざわざ新宿まで見に行った。
夜中の12時近くに終了の回だったにも関わらず、そこそこ人が入っていたのは驚きである。
主人公の女子大生は、ボーイフレンドとセックスしたことで、ある呪いを感染させられる。
何者かが追ってきて、捕まると死ぬのだという。
その何者かは、人間の姿をしている。
病院のガウンを着たお婆さん、裸のおっさんや友達の姿になって追ってくる。
ゆっくりと歩いて来る。
これが怖い。
扉の向こうに居そうで、ドキドキする。
そして、感染者にしか見えない。
ルールは「リング」に近いし、雰囲気はJホラーの影響が大きいように思える。
最後の感染者が死ぬと、呪いはひとつ前にの人に戻るというからたちが悪い。
誰かに感染させても、時間稼ぎにしかならないのだ。
低予算のホラー映画だが、映像は美しい。
独特の質感を感じさせる映像は、ミニシアター系の映画のようである。
舞台となるデトロイトは、空き家や廃墟が多く、神秘的な雰囲気を醸し出している。
音楽もいい。
エレクトリック系の音楽は、ジョン・カーペンターに似ており、恐怖感をうまく盛り上げている。
とても怖いホラー映画だが、青春映画でもある。
感染した女子大生を幼なじみたちが協力して守ろうとする。
狭いグループ内での淡い恋心が痛々しい。
敵を倒すためプールで罠をはるが、たいした意味はなかった。
映像的には美しいのだが。
最後のオチがよく分からなかった。
本国でも、この映画は何を描きたかったかが話題になっていたようだ。
DVDになったら、もう一度観直してみよう。
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