ストーリー思考

ストーリー思考---「フューチャーマッピング」で隠れた才能が目覚める神田昌典による新しい発想法の紹介である。
彼の手法としては珍しく、論理よりも非論理的な発想法に重点を置いている。
大きな発想の転換には、無意識の支援が必要だということだろうか。
一読で理解するのは難しく、自分でやってみて、体感するしかないタイプの手法である。

本書では、まず「ストーリー」の力について解説されている。
「ストーリー」には、以下の5つの力があるという。
・ストーリーは頭にこびりつく。
・ストーリーは危機をチャンスに変える。
・ストーリーは真の問題をあぶり出す。
・ストーリーは売れるネーミングを生み出す。
・ストーリーは異なる才能を統合する。

本書では「ストーリー思考」を「フューチャーマッピング」を使って実現する。
「フューチャーマッピング」には、図解せずに説明するのは難しいが、次のような特徴がある。
・横軸は時間。現在から未来へ向かう。
・縦軸は課題達成度の変化
・120%Happyを目指す。
・直線ではなく、曲線を描く。
実際のプロジェクトは直線的に進むことはなく、停滞や手戻りが発生する。
それを前提とすることで、現実的な計画が考えられる。
この曲線はフリーハンドで描く。
曲線の山谷に発生するイベントを想定し、書き込む。

7つの実験でフューチャーマッピングの力を実感できるようになっている。
1.誰かをハッピーにする未来を想像する。
2.イメージから答えを連想する。
3.気軽に引いた1本の曲線がもたらすものを知る。
4.無関係な物語から、課題解決のヒントを得る。
5.ワクワクする物語を創ると、課題達成の自信がつく。
6.内面からあふれ出した物語は、行動を生み出す。
7.空白が隠れた才能を引き出す。

無関係なイメージや偶然を使ってイマジネーションを得る手法だと思える。
このような手法は頭で理解しようとしても無駄で、実際にやってみて、感じてみるしかない。

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