アクアマリンの神殿

アクアマリンの神殿 (角川文庫)「チーム・バチスタの栄光」などの医療ミステリーで有名な海堂尊の青春小説である。
「チーム・バチスタ」シリーズの第二世代の1作であり、コールドスリープを背景とするSF小説でもある。
しかし、ある意味、コテコテの青春小説である。
多彩な作家だ。

コールドスリープ中の患者を見守り、装置のメンテナンスを仕事とするアツシは、中学校に入学することになる。
睡眠教育で幅広い知識を持つアツシは、それ故に目立たないように生活しなければならない。
しかし、学級委員長の監視を逃れるために学級委員長になった変わった才女に目をつけられ、不可侵条約を結ぶことになる。
不可侵条約は、ボクサーの親友を巻き込み賑やかな同盟になる。
アツシの高校時代は、ボクシングの試合や文化祭など、この同盟を中心としたものとなっていく。

だが、コールドスリープ中の女性の目覚めが間近に迫り、アツシはある選択をしなければならなくなる。
それは、アツシには辛い選択だった。

女性の幸せを選ぶか、女性を選ぶか、というような最後の悩みには、あまり共感出来なかった。
私が年をとったせいだろうか?

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