「中継ステーション」が面白かったので、シマックのもうひとつの代表作を読んでみることにした。
こちらも独特の雰囲気の味わい深い小説だった。
人類がいなくなり地球の支配者となった犬たちが、残された物語から、人間というものが本当に存在したか議論している設定である。
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月別アーカイブ: 2016年10月
限界費用ゼロの社会
限界費用とは、モノを追加で作るコストである。
生産性が究極まで高くなり、無料の財やサービスが可能になると社会はどうなるか、をこの本では考察している。
市場資本主義から協働型コモンズへのパラダイム・シフトを予測した刺激的な本である。
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中継ステーション
名前だけは知っていたが、初めて読むシマックである。
アメリカの片田舎で、異星人が宇宙旅行するための中継ステーションを守るまじめな男の苦悩を描いた古典SFである。
独特の静かなイメージが心に残る、今読んでも十分に楽しめる小説だった。
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インフラエンジニアの教科書2
前書「インフラエンジニアの教科書」もためになったが、続編の本書も参考になる。
本当のプロには物足りないだろうが、私のようなプロではないが、そこそこ知識の必要な人間にはとても助かる本である。
この分野はなかなかまとまった解説書がなく、細かい分野に特化した専門書しかないので、この浅く広い解説は、とっかかりとして貴重である。
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へんな細菌すごい細菌
毎週楽しく聴いている「ボイニッチの科学者」というポッドキャストのメインパーソナリティであるオビオさんの著書である。
多岐にわたる科学分野に知識のある著者だが、本職は企業内での研究らしい。
医療分野の企業なので、きっと細菌に近い分野を研究しているのだろう。
この本を読むと、いかに幅広い分野で細菌が利用されているか、驚くばかりである。
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東京夢舞いマラソン2016 給水ボランティア
今年の夢舞は、エントリーをすっかり失念していて、気がついたら受付期間が終わっていた。
仕方ないので、今年はボランティアとして参加することにした。
一度ボランティアを経験してみたかったので、始めるには夢舞いのような緩い大会が丁度よい。
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プリーチャー
バイオレンス宗教コメディという感じの変わったTVドラマである。
ポップなセンスが素晴らしく、久しぶりに楽しませてくれるアメリカのドラマだった。
元ギャングのジェシーは、地元に戻り父親の教会を継ぎ、神父となる。
ある日、ジェシーは、相手を自由に操れる不思議な力を得る。
その力を使い、町の人々を救おうとするのだが・・・
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ファスト&スロー
行動経済学が誕生した原因にもなった有名な一冊である。
語り口は優しく、紹介されている事例も面白い。
言いたいことはシンプルだと思うのだが、その割には本書は分量が多すぎる。
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超図説目からウロコの進化心理学入門
チャラいタイトルに反して、進化し心理学の概況について、とてもよくまとまった本である。
図書館で借りたのだが、手元に置きたくなり、Amazonで探したら古本に高値がついていた。
電子書籍で再版して欲しいものだ。
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LEARN ENGLISH 300% Faster!
kindle本の「洋書」部門で人気No.1の本である。
300%早くなるという煽り文句が嘘っぽい。
でも、読んでみると、納得のいくノウハウが満載だった。
習慣化で使われているテクニックが多く利用されている。
英語だが読みやすく、各章の最後にまとめがあるのが嬉しい。
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