前書「インフラエンジニアの教科書」もためになったが、続編の本書も参考になる。
本当のプロには物足りないだろうが、私のようなプロではないが、そこそこ知識の必要な人間にはとても助かる本である。
この分野はなかなかまとまった解説書がなく、細かい分野に特化した専門書しかないので、この浅く広い解説は、とっかかりとして貴重である。
本書は以下の構成である。
- プロトコル
- OS
- ネットワーク
- データベース
- WEBのサーバサイド開発言語
- 共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式
- 障害対策と障害対応
- よく知られたセキュリティ攻撃
- インターネットの運用と発展をつかさどる組織や団体
- RFCの読み方と作られ方
- 世界規模のインターネットサービス運営
- インフラエンジニアとして目指す方向
知っていることも多いが、漠然とした知識が体系的にまとめられるのが嬉しい。
マシンが安くなって、オープンソフトが手軽に利用出来るようになった今日では、ハードよりの基本知識がなくてもシステムを開発することは出来る。
しかし、障害対応や高速化のチューニングのためには、やはり基礎的な技術の理解が必須となる。
プログラミングの担当者も、知っておいて損はないと思う。
それに、なんとなく聞いていいた言葉の意味が分かるのは楽しいものだ。
プロセスとスレッド、JDKとJRE及びJVMの関係やDBのコネクションプールについてなど、理解出来てすっきりした。
また、SQL文の品質向上対策として、専門家(DBA)にのみSQL文を書かせる、という方法も興味深い。
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