シャドウ・ストーカー

シャドウ・ストーカー 上 (文春文庫)人間嘘発見器キャサリン・ダンス・シリーズの最新刊。
今回は、女性カントリー・シンガーを狙うストーカーの話である。
どんでん返しの職人ディーヴァーの作品なので、ネタバレをしてはこれから読む人に申し訳ない。
でも、ネタを明かさずに感想を書くのも難しい。
相変わらず見事なミスリードだった。

有名なカントリー・シンガーのケリーは、ケリーが好意を寄せていると勘違いしたストーカーからしつこく手紙やメールを受ける。
ケリーの弁護士からの警告を受けても、手紙やメールは止まらない。
しかし、頭の良いストーカーは、法律に抵触するような内容を手紙やメールに書くことはなく、警察も手を出せない。
ケリーが故郷でコンサートを行う数日前、ついに殺人事件が発生する。

最初から容疑者は明確なので、彼が本当に犯人なのかどうかがこの小説の焦点になる。
印象としては気持ち悪いが、ストーカーが犯人である証拠は読者にも提示されない。
狂信的ストーカーは、現実に対する認識の歪みがあるので、ダンスの能力を持ってしても、嘘を見抜きずらい。

いつも通り、読み始めたら止まらない良質なエンターテイメントである。
別シリーズのキャラクターが登場するのも嬉しい。

著者の音楽に対する造詣の深さにも驚かされる。
この作品のためにリサーチしたのかもしれないが、カントリー・ミュージックを中心にした音楽の歴史が背景として語られている。
また、架空の人物であるケリーのアルバム「ユア・シャドウ」の全歌詞が巻末に掲載されている。
凝りすぎだろ!

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