今シーズン初のフルマラソンは、参加2回目の勝田マラソンだった。
前回の反省が活きることなく、最初で飛ばした結果か、前回よりもタイムが悪くなってしまった。
やはりフルマラソンはトレーニングと戦略だと思い知った大会だった。
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月別アーカイブ: 2017年1月
人口と日本経済
日本の人口が減少傾向にあるのは明確な事実である。
人口減少は経済的には負のインパクトがあるが、現在の日本は悲観的になり過ぎている、というのが著者の主張である。
たとえば生産性に一番影響があるのは、人口増ではなくイノベーションである。
というようなことを、豊富な統計資料を使って説明している。
興味深い本だった。
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学問のしくみ事典
学問に限らず、芸術もエンターテーメントの歴史的な位置づけが分からないと、その価値が分からないことがある。
斬新だと思った発想が、実は過去の焼き直しだったということも良くある。
状況も変わっているので、過去の焼き直しが悪いとは限らないが、過去にも同じ発想があったことを知っておくのは重要だ。
この本は、はば広い分野について、その歴史を系統樹的に解説している珍しい本である。
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非衛伝
地球対人類というバカな物語の最新刊である。
本巻でもバカバカしさは絶好調である。
こんなネタを小説にして、なおかつ売れるんだからスゴい。
地球と停戦するために、太陽系の惑星たち及び太陽と交渉するのだ!
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結物語
「化物語」オフシーズン・シリーズの最終巻は、久しぶりに阿良々木くんが主人公だった。
就職した彼は、故郷に戻って来たのだ。
彼が選んだ職業は、やはりと言うか、警察官だった。
個性的な同僚たちに囲まれ、今までとは違う雰囲気の話になっている。
そうは言っても、少し歳を取ったレギュラーメンバーもちゃんと登場する。
やはり西尾維新は面白い。
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タスク管理超入門
ビジネス理論を物語やマンガで解説する本が流行っているが、そこまでする理由が分からなかった。
普通に読めば分かるものを、なぜわざわざ物語のキャラクターに語らせるのか。
しかし、この系統の本を何冊か読んで分かった。
物語として読んだほうが頭に入り易いし、記憶に残ることが多い。
特にマンガの場合、概念と絵がセットで記憶されるので、記憶が長持ちする気がする。
この本もそんな1冊である。
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すばらしい新世界
今頃になって新訳が出版されたディストピアSFの古典である。
この頃の早川書房は、なかなか良い本を新訳で出してくれる。
名前は知っていたが、読んでことがなかったので読んでみることにした。
読んでみてポップな内容と語り口に驚いた。
不愉快なところも含めて、古さを感じさせないコメディだった。
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映画と本の意外な関係!
映画評論家町山智浩さんの持ち味は、映画に関する膨大な背景情報だと思う。
この本は、そんな町山さんが、映画と本の関係にフォーカスしている。
映画の中に出てくる本棚の本は確かに気になる。
映画の中で本の一文が引用されることがあるが、意味が分からないことも多い。
そんな疑問に応えてくれる本だが、社会派の映画が中心のようで未見のばかりだった。
今度は、是非SF、ホラー、ファンタジー系に特化して解説して欲しいものだ。
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破壊された男
「虎よ!虎よ!」で有名なベスターのデビュー作である。
古典としてタイトルは知っていたが、早川書房から新訳版が出たので読んでみることにした。
シンプルな設定によるアクション・ミステリーSFであり、いま読んでも十分楽しい。
むしろ、古典として、科学的な厳密さを求めないからこそ楽しめたのかもしれない。
キャラクターが魅力的なので、いまから映像化しても良いと思う。
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The GHOST NEXT DOOR
アメリカの子供たちに人気のちょっと怖いGOOSEBUMPSシリーズの1冊。
このシリーズは、古典的なワンポイントアイディアで楽しませてくれる作品が多い。
たいしたことがないネタだが、主人公の少年少女が懸命に謎と格闘する姿は、思わず応援したくなる。
この作品も分かりやすい謎がひとつあり、主人公の少女が周りが理解してくれないことにもめげずに頑張っている。
最後は、ちょっと泣けて来る。
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