より少ない生き方

より少ない生き方 ものを手放して豊かになるここ数年流行しているミニマリストの本である。
日本では「断捨離」と言ったほうが分かり易いかもしれない。
著者が牧師だけあって、観念的な話が多い。
読んでいると、やってみたくなる本である。

物を減らすことは、自由を手に入れることである。
これが本書の基本的な主張だ。
物の所有と幸せには関係がない。
著者や他のミニマリストの経験を元に、物質主義の呪縛を逃れる考え方と方法を解説している。
イエス・キリストの例が良く出てくるのも、牧師である著者らしい。

全てを捨てる必要はない、というのが心強い。
目標は、各自が最適な状態になることであって、全てを手放すことではない。
それならば、出来るかもしれない、と思えてくる。

まずは、身近なところから手を付けることを薦めている。
例えば、車の中のように、それほど物が多くもなく、物を減らすことで成果を実感出来るところから手を付けるのが、続けるための戦略である。
私は、ドレッサーの中を整理してみたが、確かにさっぱりしたし、次に他のところに挑戦してみたくなった。

その他にも、以下のような戦術が紹介されている。
・2つあるものは1つ残す。
・一時的に箱に入れて、存在を忘れる。
・写真を撮ってから手放す。
・なくしても生活できるかテストする。

ミニマリストになってみたくなる1冊である。

ミニマリズムは自由であり、心の平安であり、喜びだ。
ものがない場所が増えれば、それだけ新しい可能性が生まれてくる。

「あれが手に入ったら、幸せになれる」という考え方は、もう捨てることだ。ものを手に入れることと、幸せはまったく関係ない。
「自分は幸せだ」と信じれば、その瞬間から誰でも幸せになれる。おそらくこれは、人生でもっとも大切な教えの1つだろう。

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