基本的なアイディアはバカバカしいが、楽しいアクション映画だった。
有名なゲームが元になっているらしいが、そのゲームは知らない。
殺し屋集団であるアサシンが正義で、テンプル騎士団が悪、という図式だが、欧米では問題にならなかったのだろうか?
死刑になったカラム・リンチが目覚めると、見知らぬ研究所に居た。
そこでは、人間のDNAに潜む祖先の記憶を使って、過去を体験する研究をしていた。
過去にトリップすると、バーチャルリアイティのアトラクションのような状態になり、クレーンにぶら下げられて、飛び回ることになる。
カラムの祖先であるアサシンの戦士が隠した「エデンの果実」を探して欲しいとのことだった。
その秘密を解き明かせば、人間の戦いへの欲求がなくなり、平和な世界が実現できる。
と、この映画のヒロインであるソフィア・リッキン博士に説明される。
カラムは、過去にトリップし、アサシンとしてテンプル騎士団と戦う。
そのアクションが楽しい。
中世の城やゴチャゴチャした城下町の壁を駆け上り、屋根の上を走り、そして飛ぶ。
しかし、研究所のバックにあるテンプル騎士団の狙いは、人類の完全なる支配であり、反抗心の撲滅だった。
最後に、ソフィアがどのような決断をしたのか、曖昧なところが良い。
敵の首領がソフィアになるような続編は作らないで欲しい。