老人と宇宙

老人と宇宙 (ハヤカワ文庫SF)異星人との戦争のために、軍隊が老人だけを募集している。
それがポイントで、それだけがポイントのSFだった。
老人ネタは面白いが、後半は「宇宙の戦士」の現代風アレンジという感じだった。

妻を看取った主人公は、宇宙軍への入隊を決意する。
普通に生活すれば、老いさらばえて死んでいくだけだが、軍隊に入れば若返らせてもらえる、という噂だったからだ。
宇宙で異星人と戦争をしている軍は、老人だけを募集していた。
それは何故か? というのが前半の焦点になる。
老人同士の友情や、老人ならではのあるあるネタが微笑ましい。

後半は、訓練が終了し、実戦の話になっていく。
宇宙の覇権を求め、いくつかの異星人が植民星を巡って争っている。
ある意味、古典的設定である。
ハインラインの「宇宙の戦士」の現代的焼き直しという感じもある。
あれほど右翼的ではないし、ユーモアもあるが、スペオペ的宇宙戦争であることに変わりはない。
スペオペは苦手な分野なので、きっと続きは読まないと思う。

[amazonjs asin=”B01CJJ7CLO” locale=”JP” title=”老人と宇宙 (ハヤカワ文庫SF)”]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です