ロボット・イン・ザ・ガーデン

ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)大人になれない男がポンコツロボットを連れて旅に出る。
ロードムービーのような心温まる話だ。
いま一番映画にしたい小説に選ばれたらしい。

34歳のベンは、親の遺産で生活できるため、働かず漫然と暮らしている。
キャリア・ウーマンの妻からは、働くように言われているが、なかなか行動に移せない。
そんな彼の家の庭に、ある日ロボットが現れた。
壊れかかった旧式のロボットで、最新のアンドロイドと違い、人との意思の疎通が取れるかも怪しい。
ベンは、なぜかそのロボット(自称タング)が気に入った。
離婚を切り出して妻が家を出ると、タングを修理するため、ベンをタングを連れてタングを作った人を探す度に出る。
イギリスの田舎から出発した2人は、アメリカ、日本と世界中を巡ることになる。

行動が予想できないタングは、子供そのものである。
この小説は、大人になれない男が、子供の面倒をみるうちに自分は大人になる、というお話だ。
舌っ足らずで、様々なものに興味を持つタングは、とても愛らしい。
しかし、その愛らしさは、子供の愛らしさであり、ロボットとしての行動原理がよく分からない。
SFとしては、その辺りを追求して欲しいところである。
そうは言っても、心温まる作品であることに間違いはないのだが。

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