地球上のある地域が突然入れ替わる現象が発生していた。
そこには地球とは違う生態系が出現する。
代わりに、その地域は「裏地球」と呼ばれる別世界に飛ばされてしまう。
「裏世界」に飛ばされた人々は、少ない物資で食いつなぎながら、異様な生物と戦うことになる。
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月別アーカイブ: 2017年8月
非Aの世界
久しぶりに読んだ「宇宙船ビーグル号の冒険」が面白かったので、同じヴォークトの古典「非Aの世界」を読んでみた。
巻末の解説によると、こちらの方がよりヴォークトらしいと言うが、残念ながら私の趣味ではなかった。
色々状況が分からないにもほどがある。
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バッタを倒しにアフリカへ
貧乏昆虫学者のアフリカにおけるバッタ研究の冒険。
研究者の生活がいかに大変か知ることが出来ると共に、研究者の現代の冒険が楽しめる。
バッタの生態についての記述が少ないと思ったら、そちらは別の本があるようだ。
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リスクにあなたは騙される
人間が過度にリスクを感じてしまう原因を心理学的に分析している。
ダニエル・カーネマンの「ファスト&スロー」で提唱された脳の2つの機能が前提となっている。
この本では、原始的で迅速な判断をする機能を「腹」、理性的だが怠け者で判断の遅い機能を「頭」とし、人間の判断は「腹」が基本となっているため、実際よりもリスクを高く見積もってしまう、というのが基本的な考え方だ。
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何をしてもうまくいく人のシンプルな習慣
「誰でもできるけれど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則」がベストセラーになったジム・ノヴァンによる2作目である。
この手の本は大体似通った内容になってしまう。
この本もそうなのだが、書き方が簡潔で、実行してみようと思わせるヒントが多いのが良い。
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宇宙船ビーグル号の冒険
日本のSF少年の基本読書である「宇宙船ビーグル号の冒険」の新訳が出版されたので、読んでみることにした。
科学者と軍人を乗せて宇宙を探検するビーグル号は、様々な宇宙生物と出会い、戦うことになる。
SF小説の基本フォーマットとなった本書は、いま読んでも十分面白かった。
ただ、子供の頃と大人になった今とでは、受ける印象が随分と違ったものになった。
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エクソダス症候群
火星生まれの精神科医が、故郷の火星に戻り開拓地の精神病院に努めることになるが、そこは薬も機器も不足しており、古い手法を使った医療に忙殺されることになる。
地球では患者が突然自殺する病が流行しつつあったが、火星ではエクソダス症候群と呼ばれる脱出願望が広がりつつ合った。
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大人のための高校化学復習帳
高校の頃から化学は苦手だった。
物理と違い、覚えることが多すぎる気がしていた。
でも、化学を知ると現実の世界で応用が効きそうだ。
たとえば、敵に襲われた時に台所にあるもので爆弾を作ったり。
だから、化学をもう一度勉強してみることにした。
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生物に学ぶイノベーション
生物の持つ多様な能力を人間生活に応用する「生物模倣技術(バイオミミクリー)」についての本である。
生物の持つ能力については、驚くばかりである。
しかし、技術に適用する例は、あまりビックリするようなものはなかった。
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ざんねんないきもの事典
不思議な形態や行動をする生物は多い。
この本は、ユーモラスな視点で、生き物の不思議な(残念な)形態や行動を集めた事典である。
各ページのイラストやとぼけたコメントを読むと笑ってしまう。
子供が読めば、生物学者を目指そうと思うかもしれない。
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